こんにちは、海外在住タロット占い師のまるお月美です。
私は占い会社に所属していない、フリーの占い師ですが、最近はオンライン鑑定が普及してきたこともあって私のような個人鑑定の占い師も増えてきました。
今回は、占い師さんにとって、占い会社に所属する場合とフリーランスとして個人鑑定を行う場合、それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのかまとめました。
これから占い師を目指す方、すでに占い師をしていて方向転換を考えている方の参考になればと思います。
※今回の比較は、オンラインやチャット、メール、電話占いといった非対面方式の占いを想定しています。対面式の場合はまたメリット等が違ってくるかもしれません。
大手と個人占いサイトの違い
まずは大手の鑑定と個人鑑定それぞれの違いについて、簡単に書いておきます。
- 大手→占い会社が運営している占いサイト。占い師はその会社と契約し、会社のサイト内で鑑定を行っている。
- 個人→会社に所属していないフリーの占い師による鑑定。SNSやブログ、自サイトで鑑定受付をしている。ココナラなどで個人鑑定している場合もあり。
大手占い会社のメリット

- 自分で宣伝しなくても、会社が宣伝してくれる
大きなメリットの1つとして、上記が挙げられます。
フリーの場合、自分でSNSを使って宣伝したり、ときには広告を出したりと、自分で手間とお金をかけて宣伝しないと集客できません。
しかし、占い会社に所属してその会社の占いサイト内で活動する場合、運営者がサイトの内外で自分のことを宣伝してくれるので、鑑定だけに注力することができます。自分でSNSを使って集客しなくても、占いサイトの会員さんの目に触れる機会があるので、ある程度依頼は入ってきます。
- お客様が多い
フリーの場合、自身の鑑定サイトに全くだれも来ない状態からのスタートです。
しかし、会社所属の場合、その占いサイトが大きければ大きいほど、すでに会員さんがたくさんいます。新人だからといって、一切誰にも見られることなくスタートという訳ではありません。デビューした当日にいきなり依頼が入ることもあるでしょう。
- 口コミがたくさん書かれる
占いサイト内に会員さんが多いということは、それだけで鑑定を受けてもらえる可能性は上がりますし、鑑定をしたら口コミも書いてもらえます。
口コミの数が増えれば増えるほど、その口コミを見た会員さんが占いを受けに来てくれます。
- 新人は鑑定料が安いので、客入りが良い
電話占いサイトなどの場合、新人として入った際の鑑定料は最初低めに設定されます。
そのため、安いから受けてみよう、と気軽にお客様に来ていただけます。
最初のころは占い師に入ってくる鑑定料も少なくはなりますが、こつこつと実績を積んでいけば、ちゃんと鑑定料は上がっていきます。
- キャンペーンで集客が見込める
大手占いサイトでは「新規会員○円分無料」「今月は20%オフ」といったキャンペーンが開催されていることが多いです。そういったキャンペーン時に来てくださったお客様にとって、ちゃんと満足いく占い鑑定ができると、通常料金時でも来ていただけるようになります。
- 安全に鑑定ができる
会社を通して鑑定をするので、お客様に電話番号や銀行口座番号などといった個人情報を知られずに、安全にお仕事することができます。また、営業妨害をするようなお客様に当たってしまった場合も、運営スタッフに相談して対処してもらうことができます。
- 自分でHPを作って運営する必要がない
フリーの占い師で自身の占いサイトを持ちたいという場合、自分で1からサイトを構築しなければなりません。プログラミングなどのパソコンスキルが必要です。サイト作りや運営を外注に任せることも可能ですが、それなりの外注費用がかかります。
その点、会社所属であれば、自身の紹介ページなどは運営スタッフに作ってもらえます。
- 働いた分だけお給料がもらえるので単純明快
会社所属の場合、占ったら占った時間分だけお給料がもらえるので、わかりやすいです。
待機している間まったく依頼がなかった、という際に待機保証がある場合もあります。
フリーの占い師の場合、サイト作りや問い合わせ対応、SNS発信、宣伝、ブログ記事投稿など、時給として発生しない作業が多々あるので1時間あたりいくらの稼ぎになるのか、といったところが明確ではありません。
大手占い会社のデメリット

- 鑑定の途中で切られることがある
電話占いの場合、1分○円で鑑定することが多いです。
1分延びるたびに料金が加算されるため、一刻も早く結果を教えてほしいと思っているお客様も多いです。
占い師の方はまだお伝えしたいことがあると思っていても、お客様が「もうここまででいいや」と思っていたら切られてしまいますし、ポイントが足りなくなって強制終了、というパターンもあります。
結果を伝えたら5分、10分で切られてしまう、なかなか長時間鑑定につながらないということが悩みの電話占い師は多いそうです。
- 待機中いつ電話がかかってくるかわからない
電話占いやチャット占いで待機している間、いつお客様から依頼が入るかわからないので、待機中にできることは限られています。
テレビを見たり本を読んだりということはできますが、家事をしている場合など、依頼が入ったら作業途中でも手を止めてすぐに鑑定に入らなければなりません。
- 鑑定料すべてが自分の元に入る訳ではない
鑑定でいただいた料金は、占い師と占い会社の折半になります。鑑定料の何%が占い師に入るのかは人によって、占い会社によって違いますが、おおむね50%ぐらいが平均的なようです。
新人は安めの料金設定であることがほとんどで、たとえ「私は1分500円でやりたいです」と言ったところで希望が通るとは限りません。時給を上げたかったら実績を積む必要があります。
- ノルマがある場合もある
占い会社によっては、「月に何回以上」「週に何時間以上」と最低勤務日数が決まっているところもあります。好きなときに好きなだけ、と考えられている方にとっては、こういった待機の最低条件についてもよく確認しておく必要があります。
- ライバルに埋もれる
占いサイト内に自分以外の多数の占い師が所属しています。
お客様はその中から占ってほしい人を選択するので、実績のある人気占い師が優先的に選ばれます。「待機中」となっている占い師が同時に多数いることも多いので、その中から自分が選ばれなければなりません。
- 口コミ数や人気ランキングなど目に見える形で評価される
同じサイト上にライバルの占い師がたくさんいます。
どんなに頑張ってもランキング下位、依頼が増えない、自分と同じタイミングでデビューした人が自分より稼いでいる、という状況になった場合、他の占い師と自分を比べてしまって落ち込むことがあります。
- 自分が理想としない紹介ページを作られてしまうことがある
会社所属の場合、占い師の紹介ページはライティングのプロなど、運営スタッフが作ってくれます。悪徳占い会社の場合、「霊感がないのに霊感占い師と紹介される」「自分ではない他人の顔写真が使われる」など、嘘の紹介ページを作成されてしまうことがあります。そういった不誠実な占い会社で働くと、占い師自身も不利益を被ることがあるので、ご注意ください。
- 会社の契約に従う必要がある
給与面や待遇面で不満があったとしても、基本的には会社のルールに従わなければなりません。
- 採用試験がある
ちゃんとした占い会社であれば、基本的に採用試験、採用面談などがあります。
占い師としてお客様の前に出して問題ないか、占いスキルやコミュニケーション力の確認のために行われます。志望する占い会社があったとしても、採用されないことはあり得ます。
- 会社がつぶれる可能性がある
自営業でない以上、その会社がつぶれたらもうそこで働くことはできません。
つぶれるリスクのありそうな会社は避けるのがベストです。
個人鑑定のメリット

- だれでもすぐに開業できる
ある日突然SNSなどで「私はフリーの占い師です。鑑定依頼はこちらからどうぞ」と宣言してしまえば、それだけで占い師デビューできます。
会社に所属する場合は採用面談などがありますが、フリーの場合は個人の自由です。占い師となるのに必要な資格などもありません。
- 料金設定、スケジュール、鑑定方法は自由自在
占い師として活動する際、すべての決定権が自分にあります。
鑑定料をいくらにするか、いつスケジュールを空けるか、送金方法や鑑定方法(チャットなのか電話なのかテレビ電話なのか)など、すべて自分にとって都合の良い方法を選べます。
また、自サイトを持つのか、SNS上で依頼を受けるのか、ココナラなどのプラットフォーム上で占うのか、活動拠点も自由に決められます。複数の活動場所を持っているのもアリです。 - 海外にいても占い師になれる
日本の電話占いなどの会社は、海外在住の占い師を受け入れていないことがほとんどです。
その点、フリーであればSkypeやLINE、ZOOMなどを使って海外からでも日本のお客様を鑑定することができます。
- セルフプロデュースができる
自サイトのデザインや宣材写真、SNSの発信など、自分が「こうしたい、こういう風に見られたい」と思い描くものを自分の手で実現することができます。理想のHPデザインや何かしらこだわりのある方にとっては自由にできるので良いかもしれません。
SNSで趣味や私生活など自身の人柄がわかるような話をしていると、それに共感した方が鑑定を受けに来てくださる場合もあります。
- 個性的な占いができる
たとえば自分で編み出したオリジナル占い、ヒーリング音楽とタロット占いを組み合わせた鑑定、など独自性のある鑑定メニューを置くことも可能です。
- 根強いファンができる
フリーの占い師は積極的に発信している方が多いので、発信内容からファンとなって何度も鑑定に来てくださるようなお客様を獲得しやすい傾向にあります。フリー占い師は人柄や鑑定方法が個性的な方も多いので、他の占い師とは違う部分に惹かれてファンになってくださるお客様もいるかもしれません。
- 自分からお客様に営業できる
電話占い会社などで働いている場合、基本的には受け身です。お客様から電話がかかってくるまで待つ、というスタイルになります。
けれど、フリーの場合はメルマガやLINE、SNSを通じて自らお客様にアクセスすることも可能です。「半額キャンペーン」「初回無料」など自分でキャンペーンを打ち出して、宣伝することができます。
また、占い鑑定以外にも、自身で行っているヨガ教室や占い師講座、サロンなどをお客様に案内することも可能です。
占い鑑定以外にいろいろなサービスを提供できる占い師というのは、お客様にはまれば他に替えのきかない占い師として、末永く支持していただけるようになります。
個人鑑定のデメリット

- サイト作りやサイト運営が大変
自身の鑑定サイトを持つ場合、プログラミングなどのパソコンスキルが必要になります。
だれでもすぐ簡単に素敵なサイトが作れる、という訳ではありません。
さらにWordpressなどを用いてサイトを作成する場合、月額使用料金が発生します。
サイトは作って終わり、ではなく問い合わせが来たら返信しなければなりませんし、定期的にメンテナンスをしたりSEO対策をして記事を書いたり、運営にもそれなりの労力がかかります。
HP作成や運営を外注化することはできますが、その分お金がかかります。
- ビジネススキルも必要
フリーの占い師は経営者ともいえるので、占いスキルだけではなくビジネススキルも必要です。
どうすれば集客できるのか、マーケティングや効果的な発信方法、SEO対策などを学ばなければなりません。
行き当たりばったりでSNSやHPをやっていても、一向にお客様が来てくれない、ということは十分あり得ます。
- 宣伝が大変
占い会社所属の場合は会社が宣伝してくれますが、フリーの場合は基本的に自分で宣伝します。
SNSを使った発信やyoutubeなど、ありとあらゆる手段を用いて自分という占い師がいることを多くの人に知ってもらう必要があります。
たまにTwitterでつぶやく、といった程度では全然集客につながらないでしょう。
積極的にいろいろな媒体を使ってたくさん発信していかなければなりません。
ときには広告を打つなど、お金をかけて宣伝をすることもあるかもしれません。
- 自己アピールが上手いかどうか
自分にどんな魅力があって、どれほどお客様の役に立つ占いができるのか、自身でアピールしなければなりません。
そのため、「自分のことをSNSで発信するのは苦手、抵抗がある」「占い師としての自分のアピールポイントがなんなのかわからない」という場合は、お客様が「ぜひこの人に占ってもらいたい」と思うような決め手に欠ける場合があります。
自信をもって「自分はこんなことができます。こんな人におすすめです」と言えるアピールポイントを見つけて、それをしっかり伝えていく必要があります。
- 問題が起こったら自分で解決しなければならない
会社に所属している場合、トラブルが起こったら運営スタッフに相談できますが、フリーの場合は基本的に自分1人で解決する必要があります。
クレーム対応や自サイトのエラーといったトラブル、SNSでの炎上など、何か起こったときに対処できるだけの力をつける、慎重に行動する、相談できる人を見つけておくなど、対策を立てておくべきです。
- すぐには売れない
占い師になってサイトをオープンした、SNS発信をスタートした、といっても始めたその日にすぐお客様が殺到するということはまずありません。(大手占いサイトで人気な占い師さんが独立された場合は、すでにファンがたくさんいる状態のため、この限りではありませんが)
フリー占い師としてデビューしても、すぐに依頼が来るわけではないということは肝に銘じて、落ち込まずにこつこつと発信をしていきましょう。
まとめ
占い師さんにとって、占い会社、個人鑑定のそれぞれのメリット・デメリットはどういうものがあるのかについて書きました。
私は海外在住者のため、迷わずフリーの占い師になりましたが、占い会社に所属する場合にもたくさんメリットがあると感じています。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身の理想に合うほうを選択していただければと思います。
偉そうに分析した内容をいろいろ書いてきましたが、私もまだまだ駆け出しの占い師ですので、一緒にがんばっていきましょう!
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