こんにちは!
海外在住占い師のまるお月美です!
鑑定をしていると、たまに相談者さんから「占い師になろうと思った時、なぜタロット占いにしたんですか?」と質問されることがあります。
私の長文プロフィールのなかには、「なぜ占い師になろうと思ったか」については書いてあるんですが、「なぜ数ある占術のなかでタロットを選んだのか」についてはそれほどくわしく書いていません。
タロット占いをすることになったきっかけはスピリチュアル寄りな体験が原因なんですが、話し始めると長くなるので、相談者さんには「なぜタロットを選んだのか、ブログに書くので興味があったら読んでみてください!」と言ってその場では話さないようにしていました。
そして、気にしてくださっている相談者さんもいるかもしれないなと思いつつ、本の執筆などを優先していて、なかなか書けていないままだったので、ようやくここで書こうと思います。
タロットカードとの出会い
大学生の頃、興味本位でタロットカードを買ったことがあり、今も実家にありますが、そのときはちょっと遊んだだけですぐ引き出しの中で眠ることとなりました。
そんな私が再びタロットと出会ったのは、2020年でした。
2020年2月、その当時はまだ「占い師になろう」とは考えていませんでした。
ネットショップの運営が少しずつ上手くいき始めているときだったので、このままネットショップを頑張って収益を上げていこうと考えていました。
そのころ、新型コロナウィルスがだんだん世界中に広がって、どうなってしまうのかと不安な気持ちにはなっていましたが、ロックダウンなども始まっていなかったので、まさかここまでの事態になるとも思っていませんでした。
タロットカードを購入したのは、そんなときです。
「タロットをやってみよう」と思って買ったわけではありませんでした。
タロットカードを買ったのは、呪いの人形のためでした。
と言うと意味不明だと思うので、これについて一連の流れを書いていきます。
まず、なぜだかわからないのですが、2020年の2月ごろ、急に呪いの人形がほしくなりました。
そもそも私はフランス人形のような人形が好きで、ホラーも大好きです。でも、それまではアンティークドールというものは購入したことがありませんでした。なのに急にほしくなったのです。
「呪いの人形」と言ってしまうと人を不幸にする不穏な印象がありますが、私がほしかったのは、良い幽霊の魂が入ったホーンテッドドールでした。
魂が入っている人形というと、日本語では「呪いの人形」というネガティブなワードになりますが、ホーンテッドドールと英語にすると、少し意味合いが違ってきます。
ホーンテッドドールには「ポジティブ(良い魂が入っていて、持ち主を幸せにするドール)」と「ネガティブ(悪い魂が入っていて、持ち主を不幸にしたりいたずらをするドール)」の2種類があります。
ebayなどで、「haunted doll positive」「haunted doll negative」と検索していただいたら、それぞれどういったドールが出品されているのか確認できるかと思います。
私は「持っていると幸せを呼び込んでくれる」という、ポジティブなホーンテッドドールがほしいと思い、いろいろ検索して1体オンラインストアで購入しました。
私が購入したドールは、100年ぐらい前に亡くなったおばあさんの魂が入っており、子供好きで趣味はタロット占いをすることだそうです。仕事や家庭がうまくいくように応援してくれるみたいです。(商品ページの説明文にそう書いてあった)
単純にそのドールの見た目が綺麗だったので選びました。ホーンテッドドールは古いものが多いので、汚れていたり、髪が乱れていたりで微妙な外見のものがほとんどですが、私が選んだドールは新品のように綺麗でした。
タロットカードが好きという設定(?)も面白いなと思い、ドールが到着したらタロットカードを引いてもらおうと、タロットを1組購入しました。
そして実際にホーンテッドドールが海外から私の元へ到着しました。
結論を言うと、このドールに魂は入っていませんでした。
私自身の感覚と、霊感の強い母と、霊感の強い知り合いの方に見てもらったところによると、どうやらその人形はただの人形であると。
ホーンテッドドール販売者に騙されました。がっかりです。
みなさんもホーンテッドドールを買う際はお気をつけください。
というか買わないでください。
ただ、その人形はただの人形として考えると、比較的安い価格で購入できたと思います。このクオリティーのアンティークドールなら1万円以上してもおかしくないですが、たしか4000円ぐらいで購入しました。良い買い物だったのかもしれません。
ホーンテッドドール購入は失敗に終わりましたが、「今度こそ本物のホーンテッドドールを買うぞ」とはまったく思いませんでした。
購入前はあんなにほしくてたまらなかったのに、ポジティブ・ホーンテッドドールに対する情熱はなくなっていました。
手元に残ったのは、ただのアンティークドールとタロットカードです。
タロットカードはコロナの関係で輸送遅延があり、ドールが到着してから3週間後ぐらいに届いたような記憶があります。その頃にはもう「この人形はホーンテッドドールではない」とわかっていたので、ドールにタロットを引かせるといった、今考えるとやばいことはしないまま終わりました。
せっかく買ったタロットが無駄になるのももったいないので、しょうがないから遊びとして自分でタロット占いやってみようかなと思っていました。
ちょうどそのころ、アイルランドでもロックダウンが始まり、日本への郵便がストップした関係でネットショップの運営が上手くいかなくなりました。
一時期、月の売り上げが0になりました。
そこで「もしかしてネットショップの運営をやっていくのは厳しいのかも。まず私この仕事嫌いだし。コロナ禍のこの時代に、もっと他にやるべき仕事があるんじゃないか」と考えるようになりました。
事前にタロットカードを購入していたこともあり、「占い師になる」という選択肢がスッと湧いてきました。
他にも候補に挙げた職種はいくつかありましたが、自分が興味のあること・好きなことで、これからの時代に需要がある仕事、と考えたときに占い師が自分にとって最善なような気がしました。
占い師になるといっても占術はいろいろあるけど、まずは手元にあるタロットを自分で使ってみて、手応えがあったらタロット占い師を目指してみようかなという気軽な気持ちでタロット占いをやってみました。
すると自分や友達を占ったらよく当たることに割と早い段階で気づき、タロット占い師を目指すことになったのです。(その辺の話はプロフィールにくわしく書いてます)
というわけで、「呪いの人形のためにタロットを買ってあげたら自分がタロット占い師になっちゃった」という話でした。
人生何がきっかけでどんなことが起こるかわからないもんだなと。
偽物のホーンテッドドールを買ってしまったことは悔しいですが、その経験がなかったら、たぶん私はタロット占い師どころか占い師になってないです。
「占い師になる」という可能性に気づかせてくれただけでも、このドールにはすごく価値があったのだろうと感じます。
私があのとき直感で「人形がほしい!」となったのは、「人形そのもの」ではなく、タロット占いというものの存在に気づくためであったのかなと思います。
私は今タロット占い師になって毎日占いできることが楽しいし、相談者さんに感謝され役に立てていることもとても嬉しいし、本当に天職だと思っています。
だから、あのとき私に偽物のホーンテッドドールを売った人のことは恨みません。むしろありがとうと言いたいです。
この経験をスピリチュアル的に考えると、「なぜだかわからないけど、手に入れないと気が済まない」「なんか知らんけどやってみたくてしょうがない」という気持ちになったとき、それはもしかしたら大事な何かに気づくための潜在意識からのメッセージなのかもしれません。
理由なく気になるものにもっと意識を向けてみると、新たな未来が切り開けるかもしれません。
そして私がタロット占いをやっている中で気づいたのは、直感を働かせるのが苦手だったり、内なる声に気づくのが難しい人にとっても、タロットカードは非常に役立つツールだということです。
タロットは、相談者さんが意識していない自身の本当の思いに気づかせてくれたり、進むべき道をクリアにするためのアドバイスを与えてくれます。
表面上はいろいろ考えてしまって自分が本当はどうしたいのかわからない状態になっていても、潜在意識では「こうするべき」だとちゃんとわかっていたりするものです。
なので、潜在意識にアクセスするために、占いを活用していただくのも良いかと思います。
さいごに、私が購入した魂が入っていないホーンテッドドールの画像を見たいという方もいらっしゃるかもしれないのですが、今回は載せないことにしました。
人形が怖い、苦手だ、夢に出そう、という方は結構いると思うので、載せないほうがいいかなと。
普通に綺麗な人形なんですが、苦手な人が見ると不気味に感じるかもしれません。映画とかで見るフランス人形をイメージしてもらえば、それでほぼ合ってます。
どうしてもどんな人形なのか見てみたいという方は、私のLINE公式にでもメッセージをください。人目につかない状況で写真を送るのは問題ないです。まったく呪われてない人形なので、写真を見た人が不幸になることもないかと思います。
以上です。
読んでいただきありがとうございました!
この記事へのコメントはありません。