こんにちは!
海外在住占い師のまるお月美です!
このブログを更新している3月17日はセントパトリックデーということで、今日はその話題について書いていこうと思います。
セントパトリックデーとは?
日本ではあまり馴染みのないセントパトリックデーは、アイルランド発祥ということでアイルランド国内ではとても盛り上がる日です。クリスマス、ハロウィン、イースターなども盛り上がりますが、一番のビッグイベントが開催されるのがセントパトリックデーと言ってもいいかもしれません。
「セントパトリックデーって何や?」と思っている読者さんのために簡単に説明しておくと、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックの命日がセントパトリックデー(3月17日)です。カトリックの祭日ですね。
アイルランド人で聖パトリックを知らない人はいません。この人にはアイルランドから蛇を駆逐したという伝説もあります。実際に今、アイルランドには野生の蛇はいません。
学生も社会人もこの日は仕事や学校が休みで、セントパトリックデー周辺の1週間は丸々休み(大型連休)、という場合もあるみたいです。
私が日本にいた頃、アイルランド系の企業で働いていたのですが、セントパトリックデーの日はアイルランド本社の人たちは休んでいて、休みに入る前日に社内でパーティーをしている写真が日本支社の我々宛に送りつけられてきました。うらやましいもんです。
セントパトリックデーの歴史など詳しいことが気になる方はwikiなどで調べていただくとして、具体的にセントパトリックデーとは何をする日なのか、という話をします。
基本的な過ごし方としては、「緑色のものを身に着けて、パレードに行ったりパブに行ったりする」です。
緑を身にまとう人々
セントパトリックデーの最大の特徴は、なんと言っても「緑色のものを身に着ける」ということでしょう。
帽子、バッジ、服、アクセサリー、カバン、靴、なんでもいいので緑のものを身に着けて、パブに行ったりホームパーティーしたりするのがセントパトリックデーらしい過ごし方です。
緑と言っても、普段着として着用しやすいモスグリーンのようなくすんだ色ではなく、鮮やかな緑を着ている人がこの日ばかりは多い印象です。
友達同士で集まっている男性なんかは、全身緑のコスプレみたいな恰好で町を歩いてたりしますし、おしゃれにワンポイントだけ緑色をファッションに取り入れてるぐらいの人もいます。
アイルランドでは、レプラコーンという妖精が有名です。全身緑色の服を着て帽子をかぶった靴職人のおじさん妖精です。
これが、緑色の妖精ということでセントパトリックデーのマスコットキャラクター的な扱いとなっており、帽子をかぶってレプラコーンのコスプレをしている人がいたり、町中でレプラコーンのアイテムや絵を見かけたりします。
3月あたりにユーロショップ(百均みたいな店)や雑貨屋に行くと、セントパトリックデー用のパーティーグッズや衣装がたくさん売られています。棚が緑で埋め尽くされているのですぐ見つけられます。
当日にちょっとしたバッジやアクセサリーを身につけたかったら、ユーロショップで調達してくるのもアリですし、自分が元から持っている緑のシャツなどを着用するのもアリです。郷に入っては郷に従えということで、日本人でもせっかくなのでセントパトリックデーは緑色をまとって溶け込みましょう!
また、緑つながりでシャムロックというクローバー的な草もセントパトリックデーのモチーフとなっており、身に着けている人は多いです。
アイルランドはエメラルドグリーンの国と呼ばれているぐらい、年中通して緑豊かな国で、ナショナルカラーも緑色です。こういったイベントを開催することからも、緑に対する思いは人一倍なのがアイルランド人です。
セントパトリックデーの過ごし方
セントパトリックデーには、アイルランド各地でパレードが行われます。パレードに出場しているのは、その地域の子供であったり、何かの活動のグループであったり、地元に密着したかんじの催し物になります。
※パレードについては一度ダブリンの大きなパレードを見に行ったことがあるので、別の記事にてそのときの様子を公開します。
アイルランドで大規模なパレードが行われるのはこのときぐらいじゃないでしょうか…なので、この時期にアイルランドに訪れると特別なイベントの空気感が味わえるのでおすすめです。
沿道でパレードを見ている人も全身緑色のコスプレだったりするので、もはやパレードに出てる人と見てる人の区別がなかったりします。
この日はパブに行って友達とお酒を飲むのも定番の過ごし方。
アイルランドは競馬が盛んなこともあって、セントパトリックデーに開催されるイギリスの障害競馬の大レースをパブで観戦する人も多いです。(イギリスのレースですが、毎年アイルランド陣営が大活躍するので、緑の格好をしてイギリスの現地競馬場に行くアイルランド人も多いです)
パプではセントパトリックデーの特別ライブが開催されていることがあり、生のアイリッシュ音楽を聞きながら歌って踊るといったことも。
ギネスビールが有名なアイルランドですが、この日は緑色のビール(グリーンギネス)が売られており、それを飲むという慣習もあります。ですが、うちの旦那によると、緑のビールは観光客用で、地元の人は普通のビールを飲むようです。私はビールが苦手なので、緑ビール飲んだことはないのですが、味は普通のビールと同じなんでしょうかね…
食べ物、飲み物の話でいうと、マクドナルドで緑のマックシェイクが売られたりもします。私は飲んだことありません。まずそう。
また、緑色のケーキやドーナツも売られています。
ちょっとわかりにくい写真ですが、普段売られていない緑のドーナツがあります↑
大人はそういったかんじで「飲んで騒ぐぜイエーイ」っていう日なので、基本的にはお母さんも夕食を作らず、この日は外食やテイクアウトで済ませるみたいです。(飲食でもそれ以外でも、スーパー以外の店はセントパトリックデー当日休業のことが多いのでご注意ください)
「メインイベントは酒を飲むこと」っていうのが年間の一大行事ってすごくアイルランドらしいですよね。
では、お酒を飲めないお子様たちは、セントパトリックデーに何をしているのでしょうか。
ひとつはパレードに出たり、パレードを見に行ったり、という過ごし方です。
パレードに参加するだけでも十分楽しい一日になりそうですが、それ以外にも四葉のクローバー(シャムロック)探しや妖精探しをするといった遊びもあるようです。
四葉のクローバーって、日本でも「見つけたら幸運が訪れる」とか言われていて子供のときに探した人は多いかもしれません。アイルランドでは、セントパトリックデーの日に四葉を探す遊びをすると聞きました。
また、四葉探しと並行して出来る遊びが、妖精探しです。
大人の私たちからすると「ふふふ…妖精など見つかるはずがあるまい」とほほえましくなってしまいますが、子供たちはセントパトリックデーに向けて妖精を捕まえるために妖精トラップを作ったりするとのことです。妖精からすると迷惑な話です。
ティッシュの空き箱やリボンや葉っぱ、色ペンなどを使って妖精を捕まえる罠を、学校の工作で作る場合があるようです。楽しそうですよね。
私も子供ができたら一緒に作ってみたいです。妖精は捕まらなくても、虫の一匹でも捕まえられたらテンション上がりますしね。
というわけで、セントパトリックデーの紹介でした。
今年と去年に関しては、コロナ禍なのでパレードは中止され、パブも閉まっているので通常のセントパトリックデーとはまったく違ったムードになっています。
パレードとパブがメインイベントなので、それがなくなるともはや何もできることがないという…人と集まるのも禁止されてますし。
(お子さんのいる家庭は、家でちょっとしたパーティーをしているのかもしれません。こうしてブログを書いている間にも、近所から大音量の音楽が流れてきているので、ガーデンパーティーしてそうです。)
そんな寂しいセントパトリックデーを2回過ごした私ですが、コロナ禍になる前にセントパトリックデーのパレードを見に行ったことがあるので、次回の記事ではそのときの様子と感想について書こうと思います。
ではでは~
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